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工場溶接・工事現場溶接試に関するQ&A

A)試験運用規定に関して

1.認定工場に従事する溶接技能者の定義はなんですか。

原則として、工場認定時に当該工場の溶接技能者としてカウントされている技能者とし、当該工場で年間、延べ100日以上勤務している者とする。

 2.受験申込後、受験者の交代や受験種目の変更は可能ですか。

受験10日前までの交代または増員、受験種目の変更は認める。ただし「受験概要書」作成提出後であれば概要書の内容を修正し、立会検定員の承諾を得ること。なお、上記の変更がある時は、試験10日前までにウェブ上で受験申込内容を速やかに修正すること。

 3.継続手続中のため、試験当日、適格性証明書(原本)が提示できない時はどうしたら良いですか。

試験当日、適格性証明書(原本)が確認できない場合は原則として認められないが、適格性証明書継続手続中のため、原本が当日提示できない場合は、(一社)日本溶接協会の預り証、または保管証明書があれば可とする。なお、継続手続終了後、適格性証明書のコピーを立会検定委員に送付し確認を得ること。

 4.追試検時に適格性証明書有効期限切れのため、原本が提示できない時はどうしたらよいですか。

本試験の受験当日に確認済の者については、追試験時および登録日(4月1日)に保有していなくても不問とする。ただし、追試験時の新規受験者については追試験時に確認を要する。

 5.受験者が少数の場合、近隣の他工場と合同して受験することは可能ですか。

基本的に工場単位での試験実施が原則であるが、受験人数が少ない場合、あるいは追試験時、複数の事業所がまとまって特定場所で受験することは可とする。この場合、事業所名、人数、受験場所を明記した申請書を資格検定委員会に提出し承諾を得ること。

 6.工事現場溶接の受験者の居住地から受験事業所が遠方の場合、試験場所を受験事業所以外とすることはできますか。

原則としては受験事業所とするが、受験者の地理的条件を考慮し、AW検定協議会が認める試験場所での受験は可とする。ただし、試験場所との日程調整、費用等については当協議会では関与しないので、直接折衝すること。

 7.受験者が多数の場合、2日に分けて受験することは可能ですか。

前夜現地宿泊等で、始業時から試験を開始し、1日で完了することを原則とする。

 8.試験日決定後、工場側の都合で日程変更することは可能ですか。

止むを得ない事情がある場合に限り例外的に認める。その場合、試験日の10日以上前に立会検定員に承諾を得た上、速やかに事務局にその旨連絡すること。なお、新たな試験日は受験事業所と協議の上、立会検定員および事務局が決定する。

 9.工場の都合により土曜日の受験は可能ですか。

平日の受験を原則とするが、特別の事情がある場合は、立会検定員が対応を検討する。

 10.AW検定資格の登録日は4月1日付けとなっているが、合格者についてはそれ以前に有効と認められますか。

原則として登録日は4月1日となっているが、それ以前の個別工事における対応は工事監・管理者の判断によるもので、当協議会は関与しない。ただし、要請があれば仮合格通知書を発行するので、所定の発行依頼書を事務局に提出のこと。仮合格通知書の発行時期は受験年の12月1日以降とし、発行事務手数料として一通あたり、3,000円(消費税別)を徴収する。

 11.試験立会の際、立会検定委員の宿泊の目安についてはどのように考えたらよいですか。

東日本の場合は、新幹線等を利用し、東京・上野・新宿駅発8時台、または航空機利用で羽田発9時台で日帰り可能な場合は日帰りとする。目安としては、北海道島の遠方や最寄駅から工場までかなりの地あkンを要する場合は、前夜泊または試験終了後、宿泊を考慮してほしい。西日本の場合は、新幹線等を利用し、新大阪発8時台、または航空機利用で伊丹空港・関西空港発9時台で日帰り可能な場合は日帰りとする。目安としては、九州・山陰等の遠方や最寄駅から工場までかなりの時間を要する場合は、前泊または試験終了後、宿泊を考慮してほしい。

 12.試験で使用した代替エンドタブと実工事で使う代替エンドタブを変えてもよいですか。

AW検定協議会は、資格証の裏面に記載の通り、当協議会の試験規定に従って実技試験を行い、合格者に対し資格証を発行するものであり、有資格者が行った溶接部の品質を保証するものではない。このような観点から、ワイヤ径、ワイヤメーカー等、検定条件と実施工を合わせる等々は工事監・管理者の判断によるもので、当協会は関与しない。代替エンドタブに関しても同様で、エンドタブの種類、形式、メーカー等についても工事監・管理者の判断によるもので、当協議会は関与しない。

 13.代替エンドタブの製品で、ガス抜き孔等の加工されたものを使ってもよいですか。

代替エンドタブ試験開始当初は、ガス抜き等が加工された製品はなかったが、その後、メーカーの開発の過程で有効と思われる改良が行われている。これらの状況を考慮し、底面のガス抜きに関しては一般化されつつあることから、底面の形状においては、ガス抜き加工を許容している。それ以外の形状については工場溶接試験運用規定及び工事現場溶接試験運用規定・第5条による。

 14.使用する代替エンドタブの製品形状で、テーパー等により部分的に試験体の側面より5mmを超える形状の製品を使用できますか。

工場溶接試験運用規定及び工事現場溶接試験運用規定・第5条・第3項(3)の規定以外の形状は認めません。

 15.隅肉溶接試験の免除に関して、本試験時に保有していなかった者が追試験時までに必要な資格を取得した場合、追試験時の隅肉溶接試験は免除されますか。

不可。”本試験時の受験当日”と明記されている。ただし、追試験から受験する者は、追試験受験当日に保有していれば免除される。

 16.工場溶接(鋼製エンドタブ)と工場溶接(代替エンドタブ)でワイヤ径を変えてもよいですか。

変えてもよい。ただし、受験者全員が同径のワイヤを使用する。また本試験、追試験とも同径のワイヤを使用する。試験実施後合否判定はいつ頃分かりますか。

立会試験終了後、約45日で合否判定のための総合判定会が開催され、各試験の合否が連絡されます。

 17.工事現場溶接試験の受験資格として、SA-2V、SA-2O等、立向または上向の資格は有効でないですか。

下向姿勢と横向姿勢を必須とする主旨で該当資格を定めている。すなわち横向を含む専門級はH資格およびP資格(のうちの鉛直固定)であり、専門級資格を有する者は基本級であるF資格を必然的に有している、ということを根拠としている。従ってVあるいはO資格はその難易度にかかわらず必須条件に該当しない。

B)試験基準及び判定基準に関して

1.試験体の制度確認はどのようにしたらよいですか。

事前に測定した上、当日、立会検定員に試験体各部寸法測定表を提示し確認を得ること。試験体の寸法精度に不具合があった場合は不合格である。ただし、試験開始前であれば、立会検定員の承諾を得た上で予備の試験体への交換は可能である。

 2.試験体の各部寸法を測定する際の計測器具および開先角度はどの程度、表示すればよいですか。

ノギス、コンベックス等で計測する程度でよい。小数点以下、1桁レベルとする。開先角度は溶接ゲージ、限界ゲージによる。

 3.受験概要書作成の際、「受験技能者名簿」は自社にて、ワープロ作成でよいですか。

2012年4月より実施される電子化による甲込システムにより、「受験技能者名簿」は受験番号、氏名、生年月日は自動入力されたデータが作成される。 保有資格等その他の項目については必要に応じて追加入力すること。

 4.追試検時に適格性証明書有効期限切れのため、原本が提示できない時はどうしたらよいですか。

本試験の受験当日に確認済の者については、追試験時および登録日(4月1日)に保有していなくても不問とする。ただし、追試験時の新規受験者については追試験時に確認を要する。

 5.A種隅肉溶接試験免除の場合、受験概要書はどのように記入したらよいですか。

受験概要の隅肉溶接の項目に斜線を引き、該当者がいないことがわかればよい。なお、2012年4月より実施される電子化による申込システムにより、「受験者及び受験姿勢」には必要事項が自動記入される。

 6.使用する溶接棒及び溶接ワイヤのメーカー及び銘柄は指定されていますか。

引張強さが490N/mm2級以上のJIS規格品であれば、メーカー及び銘柄の指定はない。溶接棒のJIS Z 3211 E43●●は、引張強さ430N/mm2級で使用不可であるので、注意すること。その主な銘柄は、神戸製鋼所製ではLB-26、LB-47、LB-52U、RV-01、KS-7、日鐵住金溶接工業製ではS-16、S-16W、L-43LHが該当する。

 7.隅肉溶接の棒径は3.2mmを使用してよいですか。

3.2mmは不可とする。4mm以上を使用すること。

 8.隅肉溶接の場合、HとVの溶接順序は決まっていますか。

H,Vの溶接順序は自由とする。ただし、順番は事前に決めておくこと。なお、ガスシールドアーク半自動溶接で行う場合、水平(横向)溶接を先に行うと、立向溶接時にトーチと水平溶接ビードが干渉する場合があるので注意が必要である。

 9.試験体と裏当て金の組立溶接は、両端以外で表曲げの裏面で行ってよいですか。

原則として両端とするが、表曲げの裏面も可とする。

 10.完全溶込み溶接試験の溶接材料に、フラックス入りワイヤを使用してよいですか。

ガスシールドアーク溶接法における溶接材料は、ソリッドワイヤでもフラックス入りワイヤでもよい。

 11.工事現場溶接の場合、同一姿勢でワイヤ径を変えてよいですか。

原則として、同一姿勢・同一ワイヤである。ただし、複数の受験事業所がまとまって特定場所で受験する場合、各々の受験事業所ごとで変えることは可とする。その場合、溶接試験記録等に注記すること。なお、本試験・追試験での変更は不可。

 12.エンドタブの種類を本試験、追試験で変えてもよいですか。

追試験の主旨からいって変更は認められない。エンドタブ以外の材料も同様。また、同一姿勢では同一タブを使用すること。代替エンドタブの加工は認めない(メーカー、銘柄を特定して受験しているため)。

 13.代替エンドタブの場合、端部からの湯漏れの判定はどうしますか。

工場溶接、工事現場溶接とも試験基準及び判定基準(代替エンドタブ)の外観検査の判定基準細則⑧による。

 14.代替エンドタブ溶接の端面の外観検査において、初層部の判定はどのように行いますか。

代替エンドタブの材料(フラックス、セラミック)が食い込んでいることが多い。これらを十分に取り除いた後に判定する。判定基準として、アンダカット、断面不足、溶落ち等を適用する。

 15.工場及び工事現場溶接(代替エンドタブ)において、フラックスタブをFとHの姿勢別に異なる形式のタブを使用してよいですか。

姿勢別に変えてもよいが形状は試験運用規定に従うこと。同一姿勢で、受験者によって形状が異なることは不可とする。

 16.外観検査で不合格の種目は当日、再度受験できますか。

当日の追試験は認められない。判定委員会終了後、後日改めて追試験を受験のこと。

 17.当日の試験に要する時間は、どの程度と考えたらよいですか。

受験者数、溶接機の台数により一概には言えない。別紙の試験スケジュール表(試験シフト)サンプルを基に検討すること。この際、試験体の冷却時間を考慮すること。

 18.溶接所要時間に制限はありますか。

特に時間制限は設けないが、当初提出のスケジュールに沿って行なうこと。極端に相違する場合は、合否判定基準「その他 作業中の態度」の判定を適用し、不合格とすることがある。

 19.試験の開始から終了までの記録写真を撮る必要がありますか。また、溶接終了後の個々の試験体の外観写真(特にビード外観)は必要ですか。

特に要求はしない。記録写真を残すか否かは、自社における試験記録の管理方法や実工事における利用方法等を勘案し、受験工場の自主判断とする。溶接終了後の試験体のビード外観写真についても同様に、撮影の必要性(例えばAW検定結果に対する意見書提出のため等)は受験工場の自主判断とする。

 20.溶接時のスパッタを除去しやすくするために「クリアスパッタ」等を吹きつけてもよいですか。

「溶接作業性の向上」および「日常の溶接作業で常時使用していること」を前提に使用してよい。ただし、立会検定員の承諾および確認を受けること。また、開先面に吹きつけないように注意すること。

 21.室温が0℃以上でも試験体の表面が湿気を帯びている場合は、ドライヤー等で除湿してもよいですか。

基本的には予熱は行わないこととしているので、ウェスで拭き取る程度とすること。

 22.工事現場溶接(鋼製エンドタブ)V姿勢の外観判定範囲には、ビード側面も入りますか。

溶接ビード表面のみとする。ビード側面、始端漏れ止め鋼板側は原則として判定から除外する。ただし、漏れ止め鋼板の仮付けを母材に行なっている場合は試験体不具合と判定する。なお、試験開始前であれば立会検定員の承諾を得たうえで、予備の試験体への交換は可とする。Q22.png

 23.工場溶接(鋼製エンドタブ)試験基準及び判定基準の「4.溶接作業(3)」に拘束板の取り付け方法についての記述があるが、具体的な方法はありますか。

A種試験体の裏当て金の寸法(幅)は215mmであるため、拘束スパンが長く、充填溶接の際に変形が大きくなる恐れがある。 変形の防止策として、試験基準及び判定基準を逸脱せず、かつ機械試験に影響を及ぼさないことを前提に、受験事業所の責任として独自の方法を採用することは全く差し支えないが、取り付け方法の例を以下に示す。 

方法A1.png方法B1.png

 24.試験体への刻印打刻について具体例、注意点を示してください。

各種溶接試験基準及び判定基準に示されている「刻印の打刻にあたっての一般的注意事項」を参考にすること。

 25.試験片の図に記載のある「▽」は何を示していますか。

表面の粗さを示す記号で、以下を目安とする。ただし、各種溶接試験基準に表面粗さの指定がある場合はそれに準ずるものとする。

表面粗さ.png

 26.工場溶接または現場溶接の鋼製エンドタブの試験において、溶接時の漏れ止めとして試験体の開先始終端に固形タブや鋼板をつけても良いか。

試験体の開先始終端には漏れ止めを取り付けない。ただし、現場溶接のV姿勢の始端のみは漏れ止め鋼板を取り付けても良い。鋼製エンドタブの試験では、試験体の両端から25mmの範囲を鋼製エンドタブと想定し、外観検査及びX線検査の対象外としているので、この条件で溶接を仕上げること。

C)その他

1.X線で不合格となった試験体の取り扱いはどのようにしたらよいですか?

原則として返却せずにAW検定協議会にて受験年次の認定会議が終了するまでは保管している。ただし、特別の事情のある場合は事務局に連絡してほしい。